気象病(気圧変化によって起きる不調)に対するピラティスの改善効果
これだけ暑い日が続いても、梅雨もまだ開けず、7月に突入となりました。
暑いと何をするのも嫌になる気持ち、お察しします。。。
でも、そういう体がついていかれなくなりそうな時ほど、ぜひ、ピラティスをしていただきたいと思うのです!
湿度や、これから来る台風のシーズンで、気圧の変化によって起きる身体の不調(頭痛・関節痛・めまい・血圧変動など)に対して、マットピラティスは改善効果があると考えられています。
以下に、その理由と根拠を簡単に記載します。
気圧変化による不調に対するマットピラティスの改善効果
不調の種類
ピラティスでの改善のしくみ
解説
頭痛(緊張型・片頭痛)
首・肩・背中の筋緊張の緩和
姿勢改善・肩甲帯ストレッチによって、血行が良くなり、緊張型頭痛の予防に◎
関節・筋肉痛(気圧で悪化)
筋肉の柔軟性向上、血流改善
ゆるやかな動きが筋膜・関節の緊張をゆるめ、痛みの軽減に寄与
めまい・自律神経の乱れ
呼吸筋トレーニング・中枢安定化
呼吸法で副交感神経を優位にし、めまい・不安感を軽減できる可能性あり
血圧変動・動悸・不安感
深い呼吸+コア安定化
ゆっくりした動作と深い呼吸が、自律神経バランスを整えるのに効果的
低気圧うつ(気象病)
セロトニン分泌の促進
適度な運動により脳内の気分安定ホルモン(セロトニン)分泌が活発に
📖関連論文やデータ(ピラティスと自律神経・痛み)
1.“Effects of Pilates exercise on chronic non-specific low back pain: a systematic review and meta-analysis”
→ ピラティスは慢性的な痛みに有効(PubMed, 2015)
2.“The effects of Pilates training on anxiety symptoms and autonomic nervous system regulation”
→ ピラティスは呼吸と自律神経のバランスを改善し、不安感を軽減(J Bodyw Mov Ther. 2021)
3.“Effect of Pilates on psychological symptoms and quality of life”
→ 気象病と関係が深い「気分変動・不安・睡眠障害」の改善が報告されている(Complement Ther Clin Pract. 2020)
💡 結論:気象の不調(気象病)にはマットピラティスが有効
特に「呼吸法+背骨・肩甲骨の動き+自律神経への意識」を中心としたマットピラティスのセッションは、気圧変化による体調不良の予防・軽減に期待できます。
呼吸が浅いな。。。と感じたとき、試していただきたいのが「口からできるだけ長く吐き切る」ことと「鼻から吸う時、背中で吸う」ことです。 深呼吸と聞くと、つい、“ 吸う≫吐く “ と考えがちだと思いますが、コップの水を思い出してください。
コップの中の水は、たくさん入っている状態だと、少し水を注ぎ足しただけで溢れ出ます。でも、空っぽにするとたくさん入れることができますよね。
息を吐き切ることに慣れていないと、最初の5回くらいは苦しい感覚しか感じないかもしれません。それでも吐き切ることに集中していると、不思議と背中にぐんと急に空気が入ってくる感覚が体感できると思います。そうなると、どんどん長く吐けるようになっていることに気づきます。ここで気をつけたいのは、鼻から吸う呼吸は毎回5秒くらいまでに留めること。回数ごとに呼気を少しずつ長くしていきます。
頭はクリアになり、重たかった頭が軽くなった感覚がわかるという頭痛持ちのクライアントさんもいらっしゃいます。
お家では、背中で吸う呼吸の感覚をわかりやすくするために、床の上に仰向けに寝ておこなうか、座って壁に背をつけて背中で壁を押すような感体制でおこなってみてください。
やってみて上手くできない方や、気象病にお悩みの方は、体験クラス(プライベートレッスンがお勧めです)でも詳しく教えますので、トップの予約ボタンからご予約できます。
次回は、更年期なのか?気象病なのか?混同しやすいので、見分け方についてを書きたいと思います。
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